www を付けても付けなくても同じサイトが開く
www.google.com と google.com、どちらをブラウザに入力しても同じページが表示されます。昔は「ホームページのアドレスは www から始まる」が常識でしたが、最近は www を省略するサイトが増えています。そもそも www とは何なのでしょうか。
www の正体 - ただのサブドメイン
www は「World Wide Web」の略で、ドメイン名の前に付く「サブドメイン」の一つです。
google.com→ ドメイン名 (本体)www.google.com→ www というサブドメインmail.google.com→ mail というサブドメイン (Gmail)maps.google.com→ maps というサブドメイン (Google Maps)
www は「Web サイト用のサーバー」を指すサブドメインとして慣習的に使われてきました。メールサーバーは mail.example.com、FTP サーバーは ftp.example.com のように、サービスごとにサブドメインを分けていた時代の名残です。ブラウザに URL を入力してからページが表示されるまでの全体像は、URL を入力したときに何が起きるかで詳しく解説しています。
なぜ www なしでもアクセスできるのか
サイトの管理者が DNS の設定で、example.com と www.example.com の両方を同じサーバーに向けているからです。DNS の仕組みを理解すると、この設定がどのように機能するかがよく分かります。さらに、一方にアクセスしたらもう一方にリダイレクト (自動転送) する設定をしているサイトがほとんどです。
- Google:
www.google.com→google.comにリダイレクト (www なしに統一) - Amazon:
amazon.co.jp→www.amazon.co.jpにリダイレクト (www ありに統一)
どちらに統一するかはサイトの方針次第ですが、最近は www なしに統一するサイトが増えています。URL が短くなり、見た目もすっきりするためです。
www の発明者は「後悔している」
Web の発明者ティム・バーナーズ=リーは、www というサブドメインの慣習について「不要だった」と述べています。http:// というプロトコル指定があれば Web サイトであることは明らかなので、www は冗長だったのです。
URL を口頭で伝えるとき「ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・ドット」と 10 音節も費やすのは非効率です。「World Wide Web」は 3 音節なのに、その略称の「www」は 9 音節 (英語で「ダブルユー」× 3) という皮肉な事実もあります。
ブラウザは URL を省略して表示する
最近のブラウザは、アドレスバーに https://www. の部分を表示しないことが増えています。Chrome は 2018 年から https:// を非表示にし、www. も省略して表示するようになりました。省略されていてもURL を正しく読み解く方法を知っておくと、フィッシング詐欺の防止に役立ちます。
IP 確認さんにアクセスするときも、www は不要です。ドメイン名だけで直接アクセスできます。
まとめ
www は「Web サーバー用のサブドメイン」という 1990 年代の慣習の名残で、技術的には不要です。Web の発明者自身が「不要だった」と認めており、現在は www なしの URL が主流になりつつあります。「World Wide Web」が 3 音節なのに「www」が 9 音節という皮肉も覚えておくと、ちょっとした雑学になります。
DNS とドメインの仕組みを体系的に学びたい方には、DNS の入門書が参考になります。